2015年6月22日

Red Hat Software Collections 2.0 とは

RHEL上で新しいソフトウェアを利用したい!

Red Hat Enterprise Linux は初期バージョンでリリースしたソフトウェアについて10年間基本的に同じバージョンを維持します。
これは多くの場合に企業ユーザにとってうれしいポリシーですが、新しいソフトウェアを利用したい時もあります。

特にupstreamの開発が早いソフトウェアは3年もすると時代遅れになり、5年も前のバージョンだとあれもこれも使えないという状態になってしまいます。

開発ツールについても新しい言語仕様への対応、新CPUの命令セットへ対応、最適化の強化などで新しいバージョンを利用したいという声がありました。

Red Hat Software Collections の登場

これらの問題に対する解として、Red HatではRed Hat Software Collections を提供しています。
これは今までのadd-on製品などと異なり、以下のような特徴があります。

    Red Hat Enterprise Linux のライフサイクルと独立して、新しいソフトウェアコンポーネントを追加・リタイアさせます。
        具体的にはRHEL の10年間のサポートライフサイクルに対してSoftware Collectionsは一部の例外を除いて3年間のライフサイクルとなります。
    Red Hat Enterprise Linux に同梱されているソフトウェアと競合しないよう工夫されています。
        たとえば Pythonのバージョン3.3 をRHEL 6に導入しようとすると、多数の競合が発生してしまいます。
        Software Collectionsでは、通常とは異なるディレクトリにインストールする仕組みを標準化することで、競合を防ぎつつ便利に利用できるようにしています。

Red Hat Software Collections 2.0

Red Hat Software Collections 2.0 (以下RHSCL 2.0)は 2015年6月に出荷されました。
Red Hat Enterprise Linux 6 および 7 で利用できるソフトウェアを提供しています。
UpstreamにあたるSoftware Collectionsプロジェクト https://www.softwarecollections.org/en/ では、FedoraやCentOSなどで利用できるリポジトリが公開されています。自作のコレクションを追加することもできます。

RHSCL 2.0に含まれる主要なソフトウェアを紹介します。

言語処理系:

    gcc, gdbなどCやfortranの開発環境を含むRed Hat Developer Toolset
    Perl 5.16.3, 5.20.1
    PHP 5.4.40, 5.5.21, 5.6.5
    Python 2.7.8, 3.3.2, 3.4.2
    Ruby 1.9.3, 2.0.0, 2.2.2
    V8 3.14.5.10

Webサーバ:

    nginx 1.6.2
    Apache httpd 2.4.12
    Ruby on Rails 4.0.2, 4.1.5
    Node.js 0.10
    Passenger 4.0.50

データベース:

    MariaDB 5.5.37, 10.0.17
    MongoDB 2.4.9, 2.6.9
    MySQL 5.5.37, 5.6.24
    PostgreSQL 9.2.8, 9.4.1

その他にもGitなどの開発者むけツールが含まれています。

Red Hat Software Collections を使ってみよう

利用の前提

RHSCLは特に追加の費用はかかりません。通常のRed Hat Enterprise Linux 6 または7 を導入されていると、RHSCLを入手することができます。レッドハットによる直接のサポートを受けている場合はサポート対象でもあります。OEM版をご利用の場合は、OEM各社によりサポートポリシーがかわりますのでご注意ください。

購入時期によって、利用できるよう設定されていない場合があります。 詳細についてはこちらをご確認ください。

リポジトリの登録と導入


Software CollectionsはRed HatのカスタマーポータルにRHELを直接接続するか、Red Hat Satellite経由で接続することで利用できます。カスタマーポータルから個別のパッケージをダウンロードすることはできませんのでご注意ください。

リポジトリを登録します。RHSCLの1.xと2.0は同じリポジトリを利用しますので、1.xを利用していた方は登録しなおす必要はありません。

# subscription-manager repos --enable rhel-server-rhscl-7-rpms 
# yum install python33


RHSCLを導入すると、sclコマンドにより環境を切りかえられるようになります。

$ scl enable python33 bash $ python Python 3.3.2 (default, Mar 20 2014, 18:55:17) [GCC 4.8.2 20140120 (Red Hat 4.8.2-16)] on linux 
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. 
>>> 

Red Hat Software Collections のサポート


RHSCLのサポート期間はRHELのサポート期間と独立しています。RHEL 6やRHEL 7のサポートが続いていても RHSCLのサポートは独立して切れてしまう点に注意が必要です。

RHSCL 2.0 には同じソフトウェアの複数バージョンが含まれています。この中には RHSCL 1.xからひきつづいて提供しされているものが存在しています。

登場時期によりサポート終了期間がことなります。基本的にはRHSCL 1.xで登場したものは2016年10月まで、RHSCL 2.0で登場したものは 2018年4月までというように各コンポーネントごとにリリースから3年間(Developer Toolsetは2年間)のサポート期間が設定されています。そしてRHSCLの1.xと2.xでリポジトリは同一です。

各コンポーネントについてサポート期間一覧が案内されています。


Ansible 2.3.2のモジュール サポート状況

(2017年9月11日追記) http://docs.ansible.com/ansible/latest/modules_support.html  内のモジュールの分類にNetworkとCertifiedが追加された。あとcoreモジュールの一覧へのリンクも追加された。この記...